育くまれる。
私たちは、いのちを戴いて生きています。
食材を選び料理し、戴く。
口の中に入れた瞬間の、すべての感覚。
冷たい、温かい、かたい、やわらかい。
そんな感覚が湧いてくる度に、今この瞬間安心して食べられる喜びを実感する。
「今年の梅干しは皮がとってもやわらかいね」
「2月に仕込んだお味噌、色が濃くなってきたね」
「去年のらっきょう、だいぶ味に奥行きが出たね」
「ありがたいね」「美味しいね」「感謝だね」
食事の最中にそんな会話をしながら笑顔になり、あたたかさと感謝の気持ちに包まれる。
そのあたたかさと感謝の気持ちは、食材とともに私たちの身体を巡り、心と身体が育まれる。
育まれた身体を使い、今日一日また「ありがとう、ありがとう」と言って野菜を育て、保存食の世話をし、大切な人とハグをする。
育み、育まれ、HUGする。
そんな毎日が当たり前でなく、奇跡の連続であることに、日々驚き、喜び、ほほえみます。
3つのHUG。